「わたし、絶滅すべきでしょうか?」

元号が発表されて、お祝いムード高まるこの日に。

わたしはひとり、衝撃的な記事を読んでいました。

それは、かつての恋人が映画の感想をつづった記事。

 

主人公があまりにもわたしを彷彿とさせ、

その毒を喰らい、古傷がえぐられてしまったのだそう。

 

なんだそれは。

 

「きみのことは好きだけど、結婚に踏み切る納得感がない」

付き合い始めて丸4年を迎えるころ、そう言われて泣く泣く別れた相手です。

王道のデートスポットで、ふたりで泣きながら、別れ話をした記憶があります。

ここまで忌むべき過去にされていたとは、知りませんでした。

きっと平和に終われるように、オブラートに包んでくれていたんですね。

別れの日からもう、5年以上が経つので、

わたしの記憶も都合よく書き換えられてしまったのかもしれません。

 

記事の中で一番突き刺さったのは、この一言。

「彼女の思考回路に飲まれたら、幸せになれないと感じた。」

もともと自信を持てない性格のわたしですが、

彼と付き合っていたころは、大きな挫折を味わった直後で、

順風満帆な彼への引け目も相まって、毎日不安を抱えていました。

彼は、そんなわたしを根気よく励まし、人生の軌道修正を手伝ってくれました。

いまでも彼への感謝と尊敬は尽きません。

 

今回思い返してみてわかったのは、

当時のわたしがいかに彼に甘えきっていたのかということ。

彼が与えてくれるエネルギーだけが、わたしの原動力でした。

自分で自信を生み出す術を覚えず、彼に作ってもらおうとばかりしていた。

そうやって彼は疲弊し、最後には逃げ出してしまったのでしょう。

 

実は、彼と出会うよりも数年前、1年間付き合った恋人にも言われているんです。

「きみのことは好きだけど、一緒にいたら幸せになれない」と。

 

あれ… わたしなんにも成長してない…

 

自分では経験を重ねて、気持ちも落ち着いて、成長したと思っていたんですが、

決定的な欠点を暴かれたような気分です。

 

ここ数年、だんだん自分がひとりになっていく感覚を味わっていて、

孤独と捉えて悲しみに引きずり込まれそうなときもある。

だけど、人間って本来ひとりぼっちなもので、

どんなに足掻いても、その事実から目をそむけることはできない。

 

この世界から絶滅しないために、

わたしはわたしの足で立って、

これで良いんだって決めた道を

胸を張って歩いて行けるようにならなくちゃ。

 

まずは、映画の原作読んでみよう。。