【映画】モネ・ゲーム

新年の映画放送を少し楽しみにしていたのだけど、

今年はNHK BSの映画マラソンにあまり惹かれず、特に収穫がなかった。

でもGyaoで「モネ・ゲーム」が配信されているのを発見。

 

わたしの永遠のあこがれアラン・リックマン氏と、

愛すべき不器用男を演じさせたら右に出る者はいないコリン・ファース氏が出てて

封切り当時から見たかった作品。

 

ちなみにコリンはこの映画でも「ハリー」役。

大好きなキングスマンでもハリーだったので、不思議。

と思って調べてみたら、マンマ・ミーアでもハリーだった。不思議。

 

さて、このモネ・ゲームでまず面白かったのは、

オープニングのアニメーションでほぼ全編のストーリーを見せてしまうところ。

エンディングまで終わってから見返しても、だいたい合ってる。

でもこの刷り込みが意外と重要なのかも。テキサスのバーのあたりで効いてくるかと。

オープニングだとほんとにキングスマンみたいにかっこいいし。

 

随所でキングスマンを思い出してしまうキングスマン ファンのわたしですが

(スーツ姿なだけで、彷彿とさせるシーンがあるってほどではないかな)

今回のハリーはおっちょこちょいでほんとに見てられない。

「やらかしてしまう」シーンが苦手なので、思わず手で画面覆ってしまったり。

でもそこがすごく愛おしいというか、応援してしまう魅力があるんですねえ。

 

シャバンダー氏も素敵だった。

ハリーのイメージではかなり悪いやつなのですが、実際は優秀なビジネスマン。

そのあたりのバランス感が観てて落ち着く映画でした。

このタイミングで見ると、ドナルド・トランプがイメージされてそうに思える。

最後に引き合いに出されてるし。

 

いやーしかし嫌な男の役でも、いつでも麗しいのがリックマン氏。

ビジネス モードのときは特にセクシーでした。。

アニメーションにならって書類バサバサ落としていくシーンはかわいいし。。

何より、セミヌードには度肝を抜かれました。だって御年65歳くらいですよ、当時。

新年早々悶絶してる自分を振り返って、何歳になっても変わらないものだなあとしみじみ。。

 

スタンリー・トゥッチ氏が出てたのも嬉しかったな。

わたしの中ではナイジェルのイメージが強すぎるけど、

それに加えてジュリー&ジュリア観てから、あったかい空気感が好き。

 

そしてもうひとつ見どころだったのが、日本人チーム。

最初は前時代的な描かれ方だなあと思ったけど、最後まで観ると実はそうでもない。

英語や日本語の発音からしても、きちんと日系の役者さんが起用されているようで嬉しい。

「無礼講だ!」とかセリフかセリフじゃないか微妙なところも

ちゃんと日本語で表現されていて、製作にも関わっている人がいるのかな?

タカガワ社長役の役者さんが強い存在感を放っていたので調べてみたら、

イギリスで広く活躍されている伊川東吾さんという日本出身の役者さんで、

ラストサムライにも出演されていたそう。今度観るとき注目してみよう。

 

最後はハリーがかっこよくなるんだけど、

どう考えても結果オーライな感じで、やはり憎めない。

どんでん返しっていうほどでもないし。あ、あの通訳の人は驚いたかな。

 

というわけで最後のサプライズ感は薄かったものの、それぞれの多面性が生きてるおかげで、

みんなかわいくてかっこよくて、好きになってしまう度が高い作品でした。

趣味が合う友達には勧めると思います。